平成28年度決算を審査する特別委員会が開催されました。期間は9月28日(木)から10月3日(火)までの平日4日間にわたり、今日は最終日。私は、昨年度に引き続いて委員を務めました。松本市の歳入から歳出全般について、部ごとの説明を受けた後に質疑応答するという「ガチンコ勝負」ですので、理事者も議員も神経を張り詰めて臨みます。
今年の決算特別委員会でも、たくさんの質問をいたしました。一例を挙げますと、総務費(総務管理費)のうち、宿直・庁舎管理の委託料は、夜間の警備を強化するとのことから当初予算では26,870,000円となっていましたが、2月補正予算で減額され、決算額は13,475,484円でした。半減の理由は「入札により」とのことでしたが、昨年の決算特別委員会を思い起こすと、清掃業者の入札においても同様の状況がありましたので、単に「安ければ良い」という判断は、市の姿勢としてはいかがなものかと疑問を呈しました。後で詳細を聞くと、半減に至るには諸事情があったようですが、行政が率先してワーキングプアをつくり出すような事態は避けなければいけないと私は考えています。
農林水産業費(農業費)の6次産業化支援事業費が、予算1,770,000円に対して執行額わずか15,000円に留まった理由と対策、衛生費(環境衛生費)では、地球温暖化防止事業費の木質バイオマス熱利用事業3,002,400円に関する進捗状況や今後の予定、加えて、ごみ減量対策事業費の剪定枝等資源化9,263,592円との関連性や今後の見込みなども質問いたしました。
事前の予習も含めて約10日間というもの、夢にまで数字が出て来るような日々でしたが、2年連続して決算特別委員を務めたこともあって、とても勉強になりました。また、金額のみならず、予算をたてる際の大前提となる「行政評価のあり方」についても、あれこれ考えるところの多い機会でした。
ふと気がついたら、木々が色づき始めて、季節はすっかり秋になっていました。