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市民体育大会で地区の高齢化を考える

松本市市民体育大会が開催されました。「松本市市政施行110周年記念」を冠し、第60回という節目にあたる大会です。夜半に降っていた雨も上がって、暑いほどの好天に恵まれたので、何よりと安堵いたしました。

市民体育大会の開会式は、総合体育館の中央部に昨年の総合優勝地区の選手団が整列し、順位が下がるにつれて外側へ、順繰りに配置され整列して行われます。地区の町会連合旗も、同様の順番で掲げられています。私は、寿台公民館長(兼寿台体育協会副会長)の任を得た平成20年度からずっと、市民体育大会開会式に出席しています。地区選手団の並び順から傾向を読むと、中央部には「規模が大きい・住民数が多い」地区が多く、端に寄るほど「規模が小さい・住民数が少ない・高齢化率が高い」地区が目立つように感じます。

私が暮らす寿台地区は、43歳の若い地区です。昭和40年代に長野県企業局によって開発された、当時、県下最大級といわれた住宅団地です。40年前に、働き盛りの同年代の方々が、住まいを求めて一斉に移り住んでできた地区ですから、40年を経て、その方々が一斉に高齢者となった現在、地区の高齢化率は40.9%、奈川地区、入山辺地区に次いで、市内第3位となりました。市民体育大会開会式の整列位置も、ここ10年の間に、徐々に外側に寄せられてきた感ありです。

高齢化と一括りに言いますが、寿台地区の高齢化と、奈川地区・入山辺地区の高齢化は別もの、地区の高齢化にも種類があると思われます。寿台地区の高齢化は、言わば宿命的なもので、実は地区が発足した時から予測できた状況なのです。現実の日常においては、なかなか想像し難いですが……。ここから導き出すとしたら、寿台地区と同様の成り立ち(同世代の方々が移り住んだ町)である松原地区や和田地区西原町会も、同じ宿命を背負っているという見方でしょうか。

高齢化はくい止めようもありませんが、だからと言って、手をこまねいて何の手立ても考えず、というわけにもいきません。結局は、地域づくり、地域包括ケアシステムの構築といった取り組みに、正面から向き合っていくのが正解なのでしょう。

ソフトバレーと卓球を観戦した後、あがたの森運動公園多目的広場に移動して、ゲートボールの応援をしました。ゲートボール出場選手の皆さんは、元気はつらつ輝いておられました。

 

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