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秋霖の投票日

このところずっと、雨模様の日が続いています。秋に降る雨を「秋雨(あきさめ)」と呼びますが、長く降り続く雨は「秋霖(しゅうりん)」というそうです。まだ稲刈りが済まないまま水浸しになっている田んぼも見られ、事態は深刻です。さらに今日は台風21号の影響でしょうか、大雨の一日となりました。「実りの秋」の日曜日は、総じて催事が多く企画されている日、加えて今日は衆議院議員総選挙の投開票日であるだけに、この雨天は残念です。雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ……とばかり、私は長靴を履いて出かけることにいたしました。

松本市公設地方卸売市場では「第28回市場まつり」が開催され、雨天にもかかわらず、早朝から大勢の人で賑わっていました。普段はなかなか入場することのない市場ですが、軒を連ねる卸売店には種類豊富な食品が山のように並べられています。マグロの解体実演販売や模擬せりなども計画されているとのことで、活気に溢れていました。

 

キッセイ文化ホールでは、才教学園小学校・中学校の「第13回さいきょう祭」が行われました。今年のテーマは、「Power of smiles~つなげよう!みんなの心~」だそうです。この学校の「すごい」と感じることの一つとして、子どもたちのプレゼンテーション能力の高さが挙げられます。学校行事などの折に生徒代表が「はじめの言葉」などを述べますが、そうした時に誰ひとり原稿を持ってはいないのです。自分の考えや思いを適切に伝える能力は、非常に大切です。でも、その割に「話し方の部分は指導されてこなかったな」と思うことしきり。私も議員として祝辞などを求められる機会が多いので、顔を上げて、りりしく語る才教生の姿を見るたびに、「私も負けられないぞ」と思うほどです。この日のために練習を積んだという演奏や演劇が披露されて、会場には大きな拍手が響きました。

私が公民館長を務めた寿台公民館では、第41回寿台文化祭が開催されました。今年は、例年の会場である寿台体育館が大規模改築工事中で使用できないため、公民館にて開催されたものです。この公民館は、地区のはずれ(寿台公民館にもかかわらず、建っている地籍は寿台ではなく寿豊丘、すなわち隣接の寿地区)にあり、すべての地区住民が坂道を上ってようやく辿り着ける場所にあります。先ずは公民館に人を呼び込むことが課題、増してや高齢化の進行、その上の悪天候とあって、今日は賑わいが心配でしたが、多くの来館者を得た上に、玄関ホールには子どもたちの元気な笑い声も響いて、熱気に満ちていました。プログラム最終のお楽しみ抽選会では1等を引く大役を任ぜられ、大雨の中の文化祭は和やかな盛り上がりのうちに終了しました。

寿台文化祭のご挨拶の中では、衆議院議員総選挙投票の呼びかけもいたしました。秋雨の夜、テレビでは開票速報特別番組が始まっています。10日(火)の公示以来、12日間の選挙期間中ずっと降り続いた秋霖は、候補者泣かせの雨であったに違いありません。20時に投票が締め切られると同時にテレビ画面には「与党圧勝」の文字が踊り、長野4区と1区の候補者の当選確実情報が早くも映し出されました。自公勝利は事前予想どおりのことながら、今回の選挙は何のために行われたのでしょう。そして、この結果は、私たちに何を齎すことになるのでしょうか。野党の再編も気にかかるところです。慎重に見極めてまいります。

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