松本市議会で政策討論会が開催されました。私が副委員長を務める経済地域委員会の提言「農業分野における温暖化対策~プラス2℃にどう備えるか~」(案)について、議員各位から意見を伺う会です。
「地球温暖化」は誰もが知っている言葉となりました。「この頃、気候がおかしい」と皆が感じています。長野県下においても、果樹や高原野菜に異変が起き始めているそうです。大気中の温室効果ガスの濃度に基づく将来のシナリオに関係なく、2031~2050年には気温が2℃上昇してしまうと県は予測しています。農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加、輸入農産物との競合など、農業を取り巻く環境は非常に厳しいですが、さらに温暖化という追い打ちが加わったなら、果たして農業は存続していけるのでしょうか。
経済地域委員会では、様々な角度から農業分野の調査・研究を進める中で、温暖化から松本市の特産品を守るとともに、温暖化に対応できる農業政策を考え、備えておく必要があると考えるに至りました。「農業分野における温暖化対策~プラス2℃にどう備えるか~」は、松本市の主力品目であり、冷涼な気候を好む水稲とリンゴを具体例に挙げて、情報収集と共有化の必要性、農業従事者への広報・意識啓発の必要性などを提言するものです。
写真のリンゴは、長野県農業試験場の温暖化再現施設で試験栽培されたものですが、向かって左から、露地栽培、屋根のない囲いの中での栽培、屋根のある温室での栽培。温暖化が進むと、着色や蜜ののり方が悪くなってしまうことが見てとれます。
パワーポイントによる説明を経て、先輩議員諸氏から「主要農作物種子法の廃止の影響」や「梓川のリンゴのブランド力」に関して指摘がありましたので、委員会でさらに検討・修正をして、24日(火)開催の議会運営委員会に諮ることとなりました。
夜には、「市議と語ろう!議会報告会」が開催されました。私は松本市役所を会場とする報告会に出席しましたが、ここでも参加者の方々からの質問が経済地域委員会の所管分野に集中。いやはや今日は、副委員長として緊張を強いられ続けた一日でした。