謹賀新年、平成最後のお正月です。久々の安曇野で、にぎやかに年越しをしました。父から引き継いだ家屋敷と農地を守ろうと決心して、安曇野に農業倶楽部「千歳屋」を立ち上げてから、ちょうど10年になります。「千歳屋」は私の生家の屋号、そして、写真に写っている「千歳屋」の看板は、友人・横山憲司さん(寿台公民館認定「地域の達人」)の作品です。
私の父は、日本酒が好きでした。亡くなる4ヶ月半ほど前、最後の正月に、わずか舐めるようにして杯に口をつけて、「やはり日本酒は旨いなぁ」と呟いた姿が忘れられません。病院のベッドに横たわった父に、「うちの田んぼで酒米を育てて、オリジナル清酒をつくってもらおうと思う」と切り出すと、「うちの田んぼの米でつくった酒か、夢のようだな」と微笑みましたが、安曇野の田に水が入るのを待たずして、父は亡くなりました。あれから10年。昨秋に発売した「寿一番星」第5弾を仏壇にお供えしました。
菩提寺である平福寺にお参りをした後、室山公園に動物たちを訪ねました。平和な正月です。